お客様のさまざまな不安を安心と信頼に変えたくて技術力の数値化を決意しました。
インターネットを通じて、全国からたくさんのご注文をいただいています。
その中には「洗うことで革が縮みませんか?」「本当に洗っているの?」「以前出した所でバッグをダメにされたのですがそちらは大丈夫ですか?」など、革を洗うことに対しての不安の声をいただくもの事実です。
自分の大切なアイテムを預けるのですから、無理もありません。私ども革水のホームページを見ていただいて、安心してご依頼していただくにはどうしたら良いか、いろいろな発信をしてきました。
その1つが、お客様の声やビフォーアフターの画像です。しかし、それらはイメージしか無く、お金と加工技術があればどんなビフォーアフターも作れます。そこで、私どもが日頃から行っている作業を数値化することにより、ネット上で嘘、偽りの無い発信ができるのではと考えました。
試験は、独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所さんのご協力のもと、革を洗う技術を日本で初めて数値化しました。
今回の試験は、仕上げ工程を行わない状態での結果です。
革水の作業は、大きく分けて前処理・洗い・仕上げと3工程ありますが、今回の検証結果は、その中の前処理・洗いのみ行ったデータとなります。仕上げ(加脂)工程は行っていません。
データにありますように、仕上げ工程を行わなくても、革の柔軟性を向上させることが認められるほど、革にストレスを与えない優しい洗いを行っています。